棒サッカーのルーツ
How we begin
棒サッカーとは、一部の高齢者施設等で行われていたレクリエーションを、大阪府豊中市にある豊泉家ヘルスケアグループが開催する豊泉家スポーツ
フェスタ等の競技として実施したところ、大変盛り上がり、参加者が真剣に取り組まれる姿や必死に勝敗にこだわる姿に感動し、これをさらにルールを明確に制定し競技性を高めることで、要介護高齢者の方でも出来るスポーツとして成立するのではないかとのことから考案されました。
その後、豊泉家ヘルスケアグループが2013年8月13日に一般社団法人 日本棒サッカー協会を立ち上げ、日々研究開発を繰り返しながら、より安全な
用具やコート等を開発し、また、より多くの地域の方に参加を呼びかけ、定期的に大会を開催しています。その結果、現在、多くの方が棒サッカーを
生涯ユニバーサルスポーツとして認識し、競技人口も増え続けております。
棒サッカーのルール
The rules of playing
棒サッカーは、11名のチームメンバーが一列に並んで座り、相手チームと対峙して自チームのゴールを目指してボールを棒で打ち合い得点を競うという
大変分かりやすいシンプルなスポーツです。試合は前半と後半に分かれ、ハーフタイムでエンド交代し自チームのゴールの向きが入れ替わります。
詳細なルールは協会が大会ごとに規定したものが適用されますが、基本的には、
棒を高く振り上げる、椅子から立ち上がる等の危険行為は反則となります。なお、反則の繰り返しや
悪質な反則行為は退場となり、ルールに則ったフェアプレーが求められます。
棒サッカーの魅力
Our attraction
棒サッカーは、チームスポーツである特性から、選手の並び順(フォーメーション)や棒の持ち方、打ち方によって勝敗が左右されるほど戦略やトレーニングを
要する奥深いスポーツでもあります。チームメンバーが一丸となって 「勝利」 という目標に向かって協力するチームワークが大切となります。そして
そのチームワークはコミュニケーションを活発にし、人間関係の活性化や社会性の向上が期待されます。棒サッカーには、本来、人が持つ闘争心を掻き立て、
生活自体に張り合いや意欲の向上をもたらす効果が期待されます。今では老若男女、ハンディキャップの有無を問わず、元気な方から上肢や下肢に麻痺の
ある方や車椅子を使用している方、認知症を有する方等の要介護状態となった方々まで、様々な状態となっても、座ることができ、棒を振る力があれば、
どなたでもいつからでも無理をせず楽しみながらはじめられ、また何歳まででもプレーすることが出来る生涯ユニバーサルスポーツとして親しまれています。
棒サッカーの可能性
Mission possible
日本棒サッカー協会が提唱する棒サッカーとは、その場だけの楽しみに留まるレクリエーションではなく、要介護高齢者やハンディキャップを有した方々でも
目標をもって取り組むことが出来る、日常生活に密着したスポーツです。 これまでスポーツから遠ざかっていた方や諦めていた方も再びスポーツを
楽しむことが可能です。棒サッカーは、要介護状態等となっても、楽しみながらスポーツに親しめることで、要介護状態や認知症状の改善も期待され、
お元気な方々にとっては健康長寿の促進が期待される生涯ユニバーサルスポーツなのです。また、これまでの活動の実績からも、小さなお子様から
ハンディキャップのある方、お元気な方、高齢者、認知症を有する方などが一つのチームをつくっても試合は十分に成立しており、世代間交流のツールとして
活用できることも分かっています。さらには、地域の活性化のイベントツールとしても実績があり、イベントで集まった即席のチームも棒サッカーを通じて
大変盛り上がりを見せることができています。生涯ユニバーサルスポーツである棒サッカーは、閉塞的なものを開放的に、諦めを希望に変え、
インクルーシブ社会やグローバル社会の一助に、さらにはダイバーシティの促進にも活用できる、現代社会において必要とされる様々な効果が期待できる、
多くの可能性を秘めたスポーツであると考えます。